キャリアに応じたエンジニアの役割

エンジニアの役割はそのキャリアに応じて考えなければならない。若くて経験も浅いうちは、現場で実務を学びながら仕事に携わっていくことで、一人でも仕事が行える一人前の能力を身につけることが必要とされる。それによって、現場でその職種に応じた実務を担う役割を果たせるようになるのである。大多数のエンジニアは、そういった現場での実務部隊としての役割を果たすことが要求されるものの、その現場経験を積んだ企業の経営者がいなければ、その活躍の場所は生まれないことになる。現場での実務について熟知している人間が経営者側に立つことは、円滑に組織全体が動いていくためには重要な要素であり、そういった立場に立つこともエンジニアには求められている。その前段階として適切な管理職に就く人材をヘッドハンティングすることも企業では頻繁に行われるようになってきており、管理職を担うのに適切なスキルを身につけている人材にはそういった抜擢を受けられる可能性が広まってきている。実務上はプロジェクトリーダー以上のリーダーとしての立場から現場に視点を置いたことがあるということが重要視され、それに加えて企業の方向性やプロジェクトの題材を考えるための広いビジョンを持った人材がヘッドハンティングされる候補者となる。そのため、経験を積んできた人材はそういった広いビジョンを身につけることで経営者の役割を果たせるようになることが求められている状況がある。